ニューヨーク美容事情vol.1 2009.07.17
Category: General
こんにちは、船井総合研究所ビューティービジネスプロジェクトチームの岸本です。 海外出張でメールマガジンも1週お休みさせて頂きました。楽しみにして頂いている皆様、すみません…
そうまでして行ってきたのは、ニューヨーク。かなり幅広い意味で日本が影響を受けているアメリカの最大都市。僕自身も色んな意味で刺激を受けて参りました。
1週お休みしたお詫びも込めて、暫時ニューヨークの報告をメールマガジン上で行いたいと思います。今回はその1回目。
ニューヨークに行ってきたのは、7月9日(木)から7月13日(月)の総行程5日間、実際の現地滞在時間はたったの74時間という超強行軍行程。その中で視察できた店舗は、Louis Licari,WarrenTricomi,Eva Scrivo,Sally Hershberg,Mandarin Oriental Spa,The Great
Jones Spa,他5店舗。
Spaや美容室からだけでなく、ニューヨークそのものから感じたことはたくさんあるのですが、今回は"生活格差マーケティング"について。
日本でも年収300万円以下の世帯が全体の40%弱まで増え、10年前まで通用してきた"中流意識ターゲットのマーケティグ"が全く通用しなくなったことは、当社代表取締役の小山がセミナー等を通じてよく申し上げておることですが、ニューヨークはそれの進化系というか、超発展型といえるように思うのです。
例えば、マンダリンオリエンタルスパで僕が受けたボディマッサージ90分はサービスチャージ含めて392ドル。同行したY氏のWARRENTRICOMIでのヘアカット料金は249ドル。(ちなみにこの美容室のスタイリストさん曰く"顧客はみんなアッパークラス。アラブの石油王からウォールストリートのファンドマネージャー、映画俳優とか、たまに日本の有名な歌手Gさんもいらっしゃいます。"とのこと)
年収1億円を超えて初めて富裕層と言えるニューヨーク。しかし、下層階級年収は200万円を切る世帯も多く、エアコンがない家も多いニューヨーク。
それだけ極端な格差があるニューヨークでの繁盛店のルールはこれからの日本のエステ業界には参考にすべき点がたくさんあるように思うのです。
■□1)富裕層が本当に望むことを理解し、実践する
……………………………………………………………………………………………
僕が施術を受けたマンダリンオリエンタルSPAでは、共通スペースのTeaRoom以外では一切他のお客様とは出会いませんでした。設計が出会わないように放射状にルーム設計がなされていることと、予約管理のなせる技だと思うのですが、Spaルームでも施術ルームへ向う通路でも誰にも会わない"独り占め空間"の感覚。これを実践するためには、稼働率を犠牲にし、勇気を持って単価を上げなければなりません。
同じことを日本で展開することは殆ど不可能に近いとは思いますが、ターゲットが望むことの本質を絶対視した業務設計は絶対必要、と感じた瞬間でした。
■□2)スタッフの自立を促すためにチップがある
……………………………………………………………………………………………
これは、今回アテンドしてくれた前述のWarrenTricomiの日本人美容師N氏から聞いたこと。
"ここではアシスタントの収入は半分がサロンから、あと半分はお客様からのチップでまかなわれているのです。だから日本人のようにもともとワークモチベーションが高い民族以外でもお客様に丁寧に接し、チップを貰おうとすることで全体のクォリティが保たれているのです。"
同じ民族であり、同じメンタリティを持つが故に"日本人だったら一生懸命働くのが当たり前!"とついつい思いがちですが、年収格差が大きくつき始めた今、必ずしもそれが普遍性がある価値観ではなくなりつつある、と感じているのは僕だけではないでしょう。
その意味で、僕自身日本で"チップ"という仕組みが浸透するとは考えていないのですが、お客様との接点を通じてスタッフを育てるという観点が大切になってきていることは皆様にもご同意いただけるのではないでしょうか?
格差が生まれてきたときに大切なのは、お客様も従業員も同じように定型的に扱うことが不可能になる、ということ。富裕層はよりワガママになり、低所得者は価格に対して敏感になる。企業は従業員を守りきることが出来なくなるからこそ、従業員は企業よりもお客様の言うことを聞く。そんなことを決して目先の、小手先の工夫ではなく経営戦略に反映することこそが今これからのエステ業界にも求められているように感じたニューヨーク視察でした。
そうまでして行ってきたのは、ニューヨーク。かなり幅広い意味で日本が影響を受けているアメリカの最大都市。僕自身も色んな意味で刺激を受けて参りました。
1週お休みしたお詫びも込めて、暫時ニューヨークの報告をメールマガジン上で行いたいと思います。今回はその1回目。
ニューヨークに行ってきたのは、7月9日(木)から7月13日(月)の総行程5日間、実際の現地滞在時間はたったの74時間という超強行軍行程。その中で視察できた店舗は、Louis Licari,WarrenTricomi,Eva Scrivo,Sally Hershberg,Mandarin Oriental Spa,The Great
Jones Spa,他5店舗。
Spaや美容室からだけでなく、ニューヨークそのものから感じたことはたくさんあるのですが、今回は"生活格差マーケティング"について。
日本でも年収300万円以下の世帯が全体の40%弱まで増え、10年前まで通用してきた"中流意識ターゲットのマーケティグ"が全く通用しなくなったことは、当社代表取締役の小山がセミナー等を通じてよく申し上げておることですが、ニューヨークはそれの進化系というか、超発展型といえるように思うのです。
例えば、マンダリンオリエンタルスパで僕が受けたボディマッサージ90分はサービスチャージ含めて392ドル。同行したY氏のWARRENTRICOMIでのヘアカット料金は249ドル。(ちなみにこの美容室のスタイリストさん曰く"顧客はみんなアッパークラス。アラブの石油王からウォールストリートのファンドマネージャー、映画俳優とか、たまに日本の有名な歌手Gさんもいらっしゃいます。"とのこと)
年収1億円を超えて初めて富裕層と言えるニューヨーク。しかし、下層階級年収は200万円を切る世帯も多く、エアコンがない家も多いニューヨーク。
それだけ極端な格差があるニューヨークでの繁盛店のルールはこれからの日本のエステ業界には参考にすべき点がたくさんあるように思うのです。
■□1)富裕層が本当に望むことを理解し、実践する
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僕が施術を受けたマンダリンオリエンタルSPAでは、共通スペースのTeaRoom以外では一切他のお客様とは出会いませんでした。設計が出会わないように放射状にルーム設計がなされていることと、予約管理のなせる技だと思うのですが、Spaルームでも施術ルームへ向う通路でも誰にも会わない"独り占め空間"の感覚。これを実践するためには、稼働率を犠牲にし、勇気を持って単価を上げなければなりません。
同じことを日本で展開することは殆ど不可能に近いとは思いますが、ターゲットが望むことの本質を絶対視した業務設計は絶対必要、と感じた瞬間でした。
■□2)スタッフの自立を促すためにチップがある
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これは、今回アテンドしてくれた前述のWarrenTricomiの日本人美容師N氏から聞いたこと。
"ここではアシスタントの収入は半分がサロンから、あと半分はお客様からのチップでまかなわれているのです。だから日本人のようにもともとワークモチベーションが高い民族以外でもお客様に丁寧に接し、チップを貰おうとすることで全体のクォリティが保たれているのです。"
同じ民族であり、同じメンタリティを持つが故に"日本人だったら一生懸命働くのが当たり前!"とついつい思いがちですが、年収格差が大きくつき始めた今、必ずしもそれが普遍性がある価値観ではなくなりつつある、と感じているのは僕だけではないでしょう。
その意味で、僕自身日本で"チップ"という仕組みが浸透するとは考えていないのですが、お客様との接点を通じてスタッフを育てるという観点が大切になってきていることは皆様にもご同意いただけるのではないでしょうか?
格差が生まれてきたときに大切なのは、お客様も従業員も同じように定型的に扱うことが不可能になる、ということ。富裕層はよりワガママになり、低所得者は価格に対して敏感になる。企業は従業員を守りきることが出来なくなるからこそ、従業員は企業よりもお客様の言うことを聞く。そんなことを決して目先の、小手先の工夫ではなく経営戦略に反映することこそが今これからのエステ業界にも求められているように感じたニューヨーク視察でした。




